【勝道上人の軌跡を辿る旅・最終回】彼が目指した頂きへ。1300年前の風景が息づく「奥日光」

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皆さん、こんにちは!「栃木ファン」編集部です。 日光を開いた男、勝道上人の足跡を辿る旅。 第1回「真岡」の生誕から始まり、第2回「下野」での学び、第3回「鹿沼」での修行、そして第4回「日光山内」での奇跡を経て、ついに最終回を迎えました。

聖地・日光の扉を開いた勝道上人が、次に見据えたもの。 それは、幼き日から彼を呼び続けていた、あの雄大な霊峰「男体山(なんたいさん)」の頂でした。

2度の失敗、そして3度目の登頂

大谷川を渡り、拠点を築いた勝道上人ですが、男体山登頂は容易ではありませんでした。 最初の挑戦は悪天候に阻まれ、2度目の挑戦も山頂付近で妨害に遭い、無念の撤退。

しかし、彼は諦めませんでした。 「神の山」に登るには、さらなる祈りと準備が必要だと悟ったのでしょう。 そして天応2年(782年)、3度目の挑戦でついに登頂に成功します!実に、最初の挑戦から16年もの歳月が流れていました。

【勝道上人の軌跡を辿る旅・最終回】彼が目指した頂きへ。1300年前の風景が息づく「奥日光」

山頂に立った時、彼の目には何が映ったのでしょうか。 眼下に広がる中禅寺湖、どこまでも続く戦場ヶ原、そして故郷・真岡の方角。1300年の時を超え、私たちもその感動を追体験することができます。

湖から現れた観音様「中禅寺 立木観音」

男体山登頂後、勝道上人は中禅寺湖のほとりで修行を続けます。 ある日、湖面に千手観音の姿が浮かび上がるのを見た上人は、湖から引き上げた桂の巨木に、自らノミを振るって観音様を刻みました。 これが中禅寺(立木観音)の始まりです。

【勝道上人の軌跡を辿る旅・最終回】彼が目指した頂きへ。1300年前の風景が息づく「奥日光」

今も湖畔に佇むお寺からは、穏やかな中禅寺湖と雄大な男体山を一望できます。勝道上人が感じた「神聖な気配」が、そのまま残っているような場所です。

人々のための温泉を発見「日光湯元温泉」

勝道上人の偉業は、山を開き、寺を建てただけではありません。 さらに奥地へと進んだ彼は、病に苦しむ人々を救うために祈りを捧げ、日光湯元温泉を発見したとも伝えられています。

【勝道上人の軌跡を辿る旅・最終回】彼が目指した頂きへ。1300年前の風景が息づく「奥日光」

温泉街にある温泉寺(おんせんじ)は、まさにその発見の地に建てられたお寺。お寺でありながら、温泉に入浴できる(!)という、全国でも珍しい場所です。(※要確認)

【面白ネタ】勝道上人は名プロデューサーだった?

山に登り(登山家)、寺を建て(宗教家)、観音様を彫り(芸術家)、さらには温泉まで発見する(開発者)。 勝道上人は、一つの分野に収まらない「総合プロデューサー」だったと言えます。彼が目指したのは、単なる修行の場でなく、神仏と人間が共生し、人々が癒され、救われる「聖地」を創り上げることだったのかもしれません。

【寄り道グルメ&観光】1300年前の風景を歩く

奥日光エリアは、手つかずの大自然の宝庫。勝道上人が見たであろう風景を、五感で感じてみましょう。

◆ 雄大な自然のパノラマ「戦場ヶ原」

男体山の神と赤城山の神が争ったという伝説が残る湿原。整備された木道を歩けば、まるで1300年前にタイムスリップしたかのような雄大な景色が広がります。

◆ 日本三名瀑「華厳の滝」

中禅寺湖の水が一気に流れ落ちる姿は圧巻。このダイナミックな自然も、勝道上人が開いた聖地の一部です。

◆ 開拓者の疲れを癒す「湯元温泉 足湯」

日光湯元温泉には「あんよの湯」という無料の足湯があります。戦場ヶ原ハイキングの後、勝道上人の発見したお湯で疲れを癒すのは、最高の締めくくりではないでしょうか。

◆ 湖畔で優雅に「中禅寺湖グルメ」

中禅寺湖畔には、景色が自慢のレストランやカフェが並びます。名物のヒメマス料理や、大使館別荘記念公園近くのおしゃれなカフェで、優雅なひとときを。


 

おわりに(シリーズ完結)

全5回にわたり、勝道上人の軌跡を辿る旅にお付き合いいただき、ありがとうございました。 真岡の少年が抱いた夢は、幾多の困難を乗り越え、1300年後の今も私たちが訪れることができる「聖地・日光」として花開きました。

このシリーズが、ほんの少し深く、楽しくするきっかけになれば幸いです。 さあ、次の週末は、あなたも勝道上人の冒険の旅に出かけてみませんか?

※当記事の内容は、一つの見解としてご参考ください。
※当記事で紹介している内容は、2025年11月16日時点の情報です。ご利用の際は、必ず公式サイトなどで最新の情報をご確認ください。

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