渡良瀬遊水地の自然を知る
渡良瀬遊水地は、栃木、群馬、埼玉、茨城の4件をまたぐ日本最大の遊水地。渡良瀬遊水地は、流入する渡良瀬川、思川、巴波川3河川から下流で合流する利根川による洪水などの水害を防ぐ為の調節池の役割、または渡良瀬貯水池に水を貯え渇水に備える為の役割があり、周辺・首都圏を守るために作られました。
渡良瀬遊水地の自然
群生する植物
3月のヨシ焼き渡良瀬遊水地は地形や土壌の水分による条件の違いで多様な植物が生育しています。大部分がヨシと思われていますが、その中にはオギも生育しています。ヨシやオギは3月のヨシ焼きを境に渡良瀬遊水地には新しい春が訪れます。
5月にはエキサイゼリ、トネハナヤスリ、ノウルシが育ち、ヨシの成長と共にハナムグラ、ヒメヨモギ、ハンゲショウなどが見られるようです。夏から秋にかけては、群生したヨシやオギの下にワタラセツリフネソウやシロネなどが見られます。植物は約1,000種が記録されており、単純なように見えたような植物が生育しています。
生物の宝庫
渡良瀬遊水地には多種の生物が確認されています。鳥類は約260種、昆虫は約1,700種が確認されています。
渡良瀬遊水地に生息する鳥類
- 夏~初秋…オオヨシキリ、コヨシキリ、ツバメなど
- 春、秋…シギ、チドリなど
- 冬…チュウヒ、ハイイロチュウヒ、ノスリ、チョウゲンボウ、コミミズクなど
渡良瀬遊水地に生息する哺乳類
タヌキ、キツネ、野ウサギ、イタチなど
渡良瀬遊水地に生息する昆虫類
オオルリハムシ、ハバビロヒゲゾウムシ、また、渡良瀬遊水地にちなんで名前と付けられた昆虫も生息しております。(ワタラセハンミョウモドキ、ワタラセミズギワアリモドキ、ワタラセサビイロモンキハネカクシ、ワタラセツブゲンゴロウなど)
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