真岡市（もおかし）は、日本一のいちご生産量を誇る農業王国と、力強い製造業が集積する産業都市の二つの顔を持つ街

真岡市エリアガイド

栃木県の南東部、関東平野の豊かな田園地帯に位置する真岡市は、農業と工業という二つの力強い産業を両輪として発展する、活力あふれる街です。北関東自動車道の真岡ICを有し、国道408号などが交差する交通の利便性を活かし、県内有数の経済拠点となっています。

この街が持つ一つ目の顔は、文字通り「日本一の農業王国」としての姿です。特にいちごの生産量は全国の市町村でトップを誇り、「いちごのまち」としてその名は全国に知られています。市内にはいちご狩りが楽しめる観光農園や直売所が数多く点在し、旬の時期には甘い香りが街を包みます。

そしてもう一つの顔が、県内有数の「内陸型工業都市」としての姿です。市内にある「真岡工業団地」には、建設機械や自動車部品、食品などを製造する大手企業の工場が集積しており、北関東の物流網を活かして日本のものづくりを支えています。この力強い製造業は、地域の経済と雇用を牽引する大きな原動力です。

この二つの顔を持つ街の風景の中を、週末になるとSL（蒸気機関車）が駆け抜けます。力強い汽笛を響かせながらいちご畑の横を走る姿は、農業と工業を基盤に発展してきた真岡市の豊かさと、そこに流れる穏やかな時間を象徴しているかのようです。日本一の「食」を生み出す農業の力と、世界に製品を届ける工業の力。この二つの個性が共存し、未来への活気を生み出していることこそ、真岡市の最大の魅力です。