小山市（おやまし）は、新幹線も停まる交通の要衝にして、思川の豊かな水が農と文化を育む街

小山市エリアガイド

栃木県の南部に位置し、県の玄関口としての役割を担う小山市は、東西南北の交通が結節する北関東有数の交通の要衝です。市内中心部の小山駅には東北新幹線が停車し、東京まで約40分で結ぶほか、JR宇都宮線・両毛線・水戸線の在来線4路線が集結。国道4号と50号も交差する地の利を活かし、ビジネスや物流の拠点として発展を続けています。

この街の風土と文化を育んできたのが、市の中央を穏やかに流れる一級河川「思川（おもいがわ）」です。その豊かな水は広大な田園地帯を潤し、県内有数の米どころであるとともに、国内トップクラスの生産量を誇るビール麦や、はとむぎの一大産地を形成しています。また、思川の清らかな水は、ユネスコ無形文化遺産に登録された絹織物「本場結城紬」の生産にも欠かせないもので、糸についた糊を洗い流す川での「糊落とし」は、この地の伝統を象徴する風景です。夏の夜空を彩る花火大会や農業体験など、思川は今も市民の暮らしに寄り添い、憩いの場として親しまれています。

このように、新幹線が象徴する現代的な交通拠点としての顔と、思川の豊かな水が悠久の時をかけて育んできた農と文化が息づく顔を併せ持つ小山市は、活力と安らぎが共存する魅力的な街です。