矢板市（やいたし）は、高原山の豊かな自然の恵みと、先人たちが築いたリンゴ栽培の歴史が実る街

矢板市エリアガイド

栃木県の中北部に位置する矢板市は、県都・宇都宮市への通勤・通学も可能なベッドタウンとしての一面を持つ街です。JR宇都宮線が市内を南北に走り、東北自動車道の矢板ICや国道4号も整備され、県内各地や首都圏へのアクセスも良好です。

市の北西には雄大な高原山（たかはらさん）の山並みが連なり、その豊かな自然は市民の暮らしに深く根付いています。高原山から湧き出る清らかな水は、名水百選に選ばれた「尚仁沢湧水（しょうじんざわゆうすい）」をはじめ、地域の水道水や農業を支える命の源です。この自然環境と、昼夜の寒暖差が大きい気候を活かし、先人たちの努力によって始められたのがリンゴ栽培でした。現在では県内随一の生産地となり、秋には街道沿いのリンゴ園が赤く色づき、「りんご狩り」を楽しむ家族連れで賑わいます。

矢板市の暮らしは、こうした自然の恵みを身近に感じられる点に特徴があります。市街地には商業施設や医療機関、教育施設が整い、生活の利便性が確保されている一方、少し車を走らせれば、ハイキングや渓流釣りを楽しめる「里山」の風景が広がります。高原山の自然の恵みと、先人から受け継いだリンゴ栽培の歴史が実りとなり、市民の生活と誇りを育んでいる街、それが矢板市です。