那須塩原市ってどんなところ？ 都心から70分、豊かな自然と名湯に癒される美食の街

本州一の生乳生産量を誇る酪農王国！那須塩原が育む豊かな恵み

那須塩原市の産業を語る上で欠かせないのが「酪農」です。那須野が原の広大な土地と、夏でも涼しい冷涼な気候は乳牛を育てるのに最適な環境であり、その生乳生産量は本州で第一位を誇ります。市内には、新鮮な牛乳を生産する牧場が数多く点在し、そこから生まれる牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品は、市を代表する特産品として全国的な知名度を得ています。この豊かな酪農文化の背景には、明治時代にさかのぼる開拓の歴史があります。那須疏水（なすそすい）の開削によって水の便が確保され、不毛の荒野が豊かな農地に生まれ変わったことで、酪農をはじめとする農業が大きく発展しました。

現在では、酪農だけでなく、冷涼な気候を活かしたみずみずしい高原野菜や、良質な水で育ったお米の生産も盛んです。自然の恩恵と先人たちの努力によって築かれた「食の宝庫」であること、それが那須塩原市の産業の大きな特色であり、訪れる人々に新鮮で美味しい食材を提供する源となっています。

千年以上の歴史を誇る温泉郷と大自然の絶景！那須塩原で心と体を癒す旅

那須塩原市は、訪れる人々を魅了する多様な観光資源に恵まれた地です。その筆頭は、1200年以上の歴史を持つ「塩原温泉郷」です。箒川沿いに11の温泉地が連なり、「塩原十一湯（しおばらじゅういっとう）」と呼ばれています。それぞれの温泉地で泉質や効能が異なり、湯めぐりを楽しめるのが大きな魅力です。渓谷美あふれる露天風呂に浸かれば、日頃の疲れが解きほぐされていくのを感じるでしょう。

また、無病息災の湯として知られる「板室（いたむろ）温泉」も、静養や保養に人気の温泉地です。自然が創り出した絶景も見逃せません。全長320mを誇る日本最大級の無補剛桁歩道吊橋「もみじ谷大吊橋」からの眺めは圧巻で、特に新緑や紅葉の季節には多くの観光客で賑わいます。その他にも、大小様々な滝が点在する「塩原渓谷」や、動物とのふれあいやレジャーが楽しめる「千本松牧場」など、大人から子供まで楽しめるスポットが満載です。四季折々に表情を変える美しい自然と、心安らぐ名湯が、訪れる人々に忘れられない特別な時間を提供してくれます。

ご当地麺から濃厚スイーツまで！那須塩原で絶対に味わいたい絶品グルメ

那須塩原市を訪れたなら、その土地ならではの食文化をぜひ堪能してください。まず味わっていただきたいのが、ご当地グルメの「スープ入り焼きそば」です。ソースで炒めた焼きそばに、鶏ガラや醤油ベースのスープをかけた一見不思議な組み合わせですが、ソースの香ばしさとスープの旨味が絶妙に絡み合い、一度食べたらやみつきになる美味しさです。また、塩原温泉郷で食べ歩きグルメとして人気なのが「とて焼き」。ラッパ型の生地に、お店ごとに工夫を凝らしたスイーツやおかずを包んだクレープのような食べ物で、散策のお供にぴったりです。

そして、酪農王国ならではの乳製品は外せません。牧場直営店の新鮮な牛乳で作ったソフトクリームは、濃厚ながら後味はさっぱりとしており、格別の味わいです。さらに、地元のブランド牛や新鮮な高原野菜をふんだんに使った料理を提供するレストランも多く、素材の味を活かしたグルメを堪能できます。旅の醍醐味である「食」を通じて、那須塩原の豊かな恵みを感じてみてはいかがでしょうか。