栃木県の北西部に位置する日光市は、県土の約4 分の1 の面積を占める県内最大の市です。古くから山岳宗教の聖地として崇拝されてきましたが、17世紀はじめに徳川家康の霊廟として東照宮が建立されてからは、日光街道などの宿場町や二社一寺の門前町として栄えてきました。
山間部が多く降水量もある日光市には、多数の水力発電所があります。水量の豊富な川と険しい地形の落差を利用して、かつては水車動力を用いた紡績業が盛んでした。それらの施設は、現在、水力発電所として再利用されています。また、水力発電の電力を利用した金属の精錬も盛んで、足尾銅山から産出する銅やアルミニウムが精錬されています。他には、コンクリートブロックの製作なども行われています。平地では、木工・食品加工・農業などが主な産業として挙げられます。