大蛇が住んでいたと言うことから名前の由来がある、伝説と四季が織りなす圧巻の景勝地
栃木県那須烏山市に位置する龍門の滝は、高さ約20メートル、幅約65メートルにわたって流れ落ちる壮大な滝です。その昔、大蛇が棲んでいたという伝説が名前の由来とされ、神秘的な雰囲気に包まれています。滝の中ほどには、その大蛇の住処であったと伝わる「男釜(おがま)」「女釜(めがま)」と呼ばれる二つの甌穴(おうけつ)があり、今もなお伝説の息吹を感じさせます。
四季折々の絶景と鉄道が織りなす風景
龍門の滝は、訪れる季節によってその表情を大きく変えます。春には桜が咲き誇り、夏には瑞々しい新緑が滝のしぶきに映え、秋には燃えるような紅葉が彩りを添えます。そして冬には、厳しい寒さの中で滝が凍りつき、荘厳な氷瀑となることもあります。
この滝のもう一つの大きな魅力は、滝の上をJR烏山線が走るという全国的にも珍しいロケーションです。滝と鉄道のコラボレーションを狙って列車が通過する瞬間を捉えようと、鉄道ファンや写真愛好家が訪れます。烏山線の駅「滝」駅も近く、駐車場も完備されているのでアクセスも良好。四季折々の自然とローカル線が織りなす風景は、訪れる人々の心に深く刻まれることでしょう。
滝のすぐそばには「龍門ふるさと民芸館」があり、展望台から滝を一望できるほか、地元の民話や伝説に触れることができます。また、遊歩道が整備されており、滝壺の近くまで降りてその迫力を間近で体感することも可能です。