日光開山の祖・勝道上人ゆかりの古刹「仏生寺」
栃木県真岡市の豊かな自然に抱かれた仏生寺(ぶっしょうじ)は、世界遺産・日光の礎を築いた勝道上人(しょうどうしょうにん)生誕の地として知られる、歴史深い真言宗豊山派の寺院です。その正式名称は「衍応山 勝道院 仏生寺(えんのうざん しょうどういん ぶっしょうじ)」と称します。
仏生寺の歴史は古く、大同元年(806年)に勝道上人ご自身によって開かれたと伝えられています。上人はこの地で生まれ、後に霊峰・男体山(なんたいさん)の登頂を果たし、日光山を開きました。まさしく「仏が生まれた寺」として、その名が示す通り、境内全域が「日光開山勝道上人誕生地」として栃木県の史跡に指定されています。境内には、上人が産湯に使ったとされる「産水の池(うぶみずのいけ)」も残されており、上人の原点を今に伝えています。
仏生寺は四季折々の自然の美しさも魅力です。春にはカワヅザクラやシダレザクラが境内を彩り、初夏には目に鮮やかな新緑、秋には紅葉が訪れる人々の心を和ませます。