日光の名水と伝統が醸す、こだわりの地酒
栃木県日光市今市に蔵を構える渡邊佐平商店は、江戸時代後期の天保13年(1842年)に創業した老舗の造り酒屋です。日光連山から湧き出る清冽な伏流水と、地元産の酒米にこだわり、「純米醸造酒こそ本来の地酒」との信念のもと、丁寧な酒造りを続けています。
渡邊佐平商店の最大の特徴は、その純米酒へのこだわりにあります。製造する日本酒の約9割が、米と米麹、水のみで造られる純米酒であり、その比率は栃木県内でもトップクラスを誇ります。これにより、米本来の旨みと豊かな香りを最大限に引き出した、深みのある味わいを実現しています。
代表銘柄である「日光誉(にっこうほまれ)」や「清開(せいかい)」は、すっきりとした飲み口の中にもしっかりとした米の旨味が感じられると評判で、地元の食文化と共に長年愛され続けています。また、古代米を使用した珍しいピンク色のにごり酒や、酒蔵の仕込み水で造るサイダーなど、伝統を守りながらも新しい挑戦を続ける革新的な一面も持ち合わせています。
酒蔵では、年間を通じて酒蔵見学(要予約)も行っており、酒造りの工程を間近で見ることができるほか、様々な種類の日本酒の試飲も楽しめます。日光の豊かな自然の恵みと、職人の技が織りなす渡邊佐平商店の地酒は、日光を訪れた際の土産品としても、また特別な日の食卓を彩る一本としても最適です。