鹿沼市（かぬまし）は、彫刻屋台を彩る木工の技と、清流が育む豊かな自然が共存する街

鹿沼市エリアガイド

県都・宇都宮市の西隣に位置し、世界遺産・日光への玄関口としての役割も担う鹿沼市は、東北自動車道の鹿沼ICやJR日光線、東武日光線が通る交通の便に恵まれた街です。

この街の代名詞となっているのが、江戸時代に日光東照宮の造営に参加した名工たちの流れを汲む、精緻な木工技術です。その技の粋は、ユネスコ無形文化遺産に登録されている「鹿沼秋まつり」で曳き回される絢爛豪華な彫刻屋台に見ることができ、街全体が熱気に包まれるこの祭りは、鹿沼の職人たちの誇りを今に伝えています。

この世界に誇る伝統文化を育んできたのが、市の豊かな自然環境です。市内には一級河川の黒川や、関東屈指の清流として知られる大芦川が流れ、その清らかな水は人々の暮らしを潤し、美味しい蕎麦や農産物を育てます。また、市域の多くを占める森林は木工業の源であるとともに、美しい景観やハイキングコースを提供しています。

名工から受け継がれる木工の技と、清流がもたらす豊かな自然とが共存し、鹿沼市は活気ある伝統と安らぎに満ちた暮らしが調和した、奥深い魅力を持つ街です。