【栃木ドライブ紀行】静寂の森と巨大橋を抜ける!「那須甲子道路」完全攻略ガイド
目次
栃木県那須町の奥地と、福島県西郷村(にしごうむら)の甲子(かし)温泉方面を結ぶ、県道290号線。通称「那須甲子道路(なすかしどうろ)」。
観光客で賑わう那須のメインストリートとは対照的に、この道は知る人ぞ知る「裏ルート」的存在です。 最大の特徴は、原生林を切り裂くように走る深い森のトンネル。 対向車も少なく、ただひたすらに緑の中を走り抜ける没入感は、ドライバーに深い安らぎを与えてくれます。
※本コースは山間部を抜けるワインディングロードです。野生動物の飛び出しに注意し、法定速度を順守して、ゆとりを持った安全運転で森林浴ドライブを楽しみましょう。
1.コースDATA 走りのポイント
このルートの魅力は、「手つかずの自然」と「適度なワインディング」です。 那須岳の裾野を縫うように走るため、アップダウンとカーブがリズミカルに続きます。夏でも涼しく、窓を開ければフィトンチッドのシャワーを浴びながら走ることができます。
- 区間:?那須町(那須どうぶつ王国周辺) ? 福島県西郷村(国道289号合流点)
- 特徴:?栃木と福島の県境を越える、森の中の山岳ルート。
- 通行料:?無料
- 注意点:?冬季は積雪量が非常に多く、除雪はされますが路面凍結が厳しいため、冬用装備が必須です。
走りの特徴:緑のアーチをくぐる
- 美しい樹林帯:?道路の両脇からブナやミズナラの木々がアーチ状に伸びており、夏場は「緑のトンネル」となります。木漏れ日がボンネットを流れていく様子はとても幻想的です。
- 交通量の少なさ:?主要な観光道路から外れているため、休日でも比較的空いています。「自分のペースで走りたい」という時に最適な快走路です。
2.出発前の準備&豆知識
那須高原の最も奥深いエリアへ向かうため、事前の準備が重要です。
ガソリンは「広谷地交差点」周辺で
このルートに入ると、福島県側の国道(甲子道路)に合流して西郷村の市街地に降りるまで、ガソリンスタンドは一切ありません。那須街道の「広谷地(ひろやじ)」交差点周辺で必ず満タンにしておきましょう。
エネルギー補給:那須のベーカリー(ペニーレインなど)
那須は「パンの街」としても有名です。 「ペニーレイン」や「ベル・フルール」などの人気店で焼きたてのパンを買い込み、景色の良い駐車場でランチにするのが、このルートの粋な楽しみ方。森の中で食べるパンは格別です。
3.道中のポイント・ドライバーへのアドバイス
自然豊かなルートならではの注意点があります。
野生動物との遭遇率「高」
那須の観光中心地よりも山深いため、サルはもちろん、カモシカやツキノワグマなどの野生動物が生息しています。 特に早朝や夕暮れ時は、動物たちが活発に動く時間帯。カーブの先で動物が道路を横断している可能性があるため、漫然運転は厳禁です。
落ち葉や枝に注意
森の中を走るため、特に悪天候の後は、濡れた落ち葉や枯れ枝が路肩に溜まっていることがあります。スリップの原因になるため、カーブではセンターライン寄りの(落ち葉がない)ラインを慎重に選びましょう。
4.合わせて行きたい!周辺観光エリア 4選
那須どうぶつ王国
【ルート近く】動物との距離感ゼロ!?那須甲子道路沿いにある大人気スポット。 「スナネコ」や「マヌルネコ」などの希少動物に会えるほか、猛禽類が空を舞うバードショーは迫力満点。広大な敷地からは那須の山々を一望でき、ドライブのメイン目的地として申し分ありません。
那須平成の森(なすへいせいのもり)
【ルート沿い】かつての御用邸の森を散策?長らく那須御用邸の敷地として管理され、一般人が立ち入ることができなかった広大な森です。2011年に開放されました。 手つかずのブナの森は静寂そのもの。「フィールドセンター」を拠点に、30分程度で歩ける散策路も整備されています。ドライブの合間に、本物の森の空気を吸い込んでリフレッシュできます。
甲子温泉(かしおんせん)大黒屋
【ゴール地点付近(福島側)】秘湯を守る会会員宿?ルートを抜け、国道289号を少し西へ進んだ場所にある歴史ある一軒宿。 名物「大岩風呂」は、縦5メートル、横15メートル、深さ最大1.2メートルという巨大な湯船。足元から源泉が湧き出る「自噴泉」で、混浴(女性専用時間あり)の秘湯風情たっぷりの温泉です。日帰り入浴も可能です。
駒止(こまどめ)の滝
【ルート中腹】観瀑台から見る美瀑?那須平成の森の近くにある、落差約20mの滝。 かつては「幻の滝」と呼ばれていましたが、観瀑台が整備され見やすくなりました。紅葉の時期には、青い水と赤や黄色の葉のコントラストが素晴らしく、カメラマンに人気のスポットです。
まとめ:地図の端っこ、森の奥へ。
「那須甲子道路」は、華やかな那須観光の裏側に隠された、大自然の静けさを味わうための道です。 窓を全開にして、森の香りを胸いっぱいに吸い込む。そんなリフレッシュドライブを求めている方に、自信を持っておすすめします。





















