【栃木ドライブ紀行】リゾートから荒涼たる火山へ!「那須高原線(旧ボルケーノハイウェイ)」完全攻略ガイド
目次
皇室の御用邸があることでも知られる、日本有数のロイヤルリゾート「那須」。 そのメインストリートを抜け、関東を代表する活火山「那須岳(茶臼岳)」の7合目まで車でアプローチできるのが、「那須高原線(旧ボルケーノハイウェイ)」です。
かつては有料道路でしたが、2009年に無料開放されました。 森の中の優雅なドライブから始まり、標高を上げるにつれて森林限界を突破。最後は岩肌むき出しのダイナミックな山岳風景へと変貌する、ドラマチックな一本道をご紹介します。
1. コースDATA & 走りのポイント
この道路の魅力は、なんといっても「景色の激変」です。 スタート地点は温泉情緒あふれる湯本エリア。そこからつづら折りのカーブを抜けるたびに木々の背が低くなり、終点付近では視界を遮るもののない天空の世界が広がります。
- 区間:?那須町湯本(那須温泉神社付近) ? 峠の茶屋駐車場
- 全長:?約10.5km
- 標高差:?約500m以上(終点は標高1,462m)
- 通行料:?無料
走りの特徴:空へ向かうヒルクライム
- 路面状況:?全線2車線で整備されていますが、勾配はかなりきつめです。
- コーナー:?中盤から「ヘアピンカーブ」が連続します。リズムよくハンドルを切る楽しさがありますが、観光バスも通るため、カーブでのセンターライン割り出しは厳禁です。
- 風景:?終点に近づくと、右手に「朝日岳」の険しい岩肌が迫り、まるで海外の山岳地帯を走っているような迫力があります。
2. 出発前の準備&豆知識
那須ICを降りて、メインストリート「那須街道(県道17号)」を北上していくアプローチが一般的です。
給油は「広谷地(ひろやじ)」交差点までに
那須街道沿いにはガソリンスタンドが多いですが、湯本温泉エリア(山登り口)に入るとスタンドはなくなります。広谷地交差点周辺で満タンにしておくのが安心です。
エネルギー補給:チーズガーデン 那須本店
(場所:那須街道沿い・登り口手前)?那須土産のド定番「御用邸チーズケーキ」の本店。 ドライブのお供には、片手で食べられる「フィナンシェ」や、カフェコーナーの「チーズケーキソフト」がおすすめ。洗練された店内で一息ついてから、火山の頂を目指しましょう。
3. 道中のポイント・ドライバーへのアドバイス
観光地ど真ん中を走るルートならではの注意点と、見逃せないスポットです。
立ち寄り:殺生石(せっしょうせき)
(場所:ルート入口付近)?「九尾の狐」伝説が残るミステリアスな史跡。 辺り一面に硫黄の匂いが立ち込め、荒涼とした岩場が広がっています。2022年に伝説の石が真っ二つに割れたことでも話題になりました。木道が整備されており、サクッと散策できます。
秋の「超」渋滞に注意!
那須岳は紅葉の名所(特に10月上旬?中旬)。この時期の那須高原線は、「動かない」レベルの大渋滞が発生します。 紅葉シーズンにドライブを楽しむなら、夜明け前(朝5時?6時)に登り始めるのが唯一の攻略法です。逆に、新緑の季節(5月?6月)は比較的スムーズに楽しめます。
強風に注意
終点の「峠の茶屋」付近は、常に強い風が吹いているエリアです。 ドアを開けた瞬間に強風でドアが持っていかれる(ドアパンチしてしまう)事故が多発しています。車を降りる際は、ドアをしっかり押さえて開けましょう。
4. 合わせて行きたい!周辺観光エリア 4選
那須高原線のゴール地点、およびその周辺で楽しめるスポットです。
那須ロープウェイ
【ゴール地点】9合目へ空中散歩?那須高原線の終点近くにあるロープウェイ駅。 ここから一気に9合目まで上がれば、そこはもう雲上の世界。活火山・茶臼岳の噴煙を間近に見たり、関東平野を見下ろす絶景を楽しめます。サンダルではなく、スニーカーで行くのがおすすめです。
鹿の湯(しかのゆ)
【入口エリア】開湯1300年の名湯?殺生石のすぐ近くにある、那須最古の温泉。 木造のレトロな建物の中に、温度の異なる湯船が並ぶスタイルは圧巻です。白濁した硫黄泉は「これぞ温泉!」という強烈なインパクト。石鹸やシャンプーは使えない、お湯を楽しむためだけの硬派な銭湯です。
那須高原 つつじ吊橋
【ルート中腹】八幡つつじ群落を一望?那須高原線の中腹にある、高さ38m、長さ130mの吊り橋。 5月下旬頃には、環境省の「かおり風景100選」にも選ばれた20万本のヤマツツジが眼下に広がり、真っ赤な絨毯の上を歩いているような気分になれます。
南ヶ丘牧場(みなみがおかぼくじょう)
【麓エリア】入場無料の人気牧場?那須街道から少し入った場所にある観光牧場。 なんと入場無料・年中無休です。日本にわずかしかいない「ガーンジィ牛」のミルクを使ったソフトクリームは絶品。池でのニジマス釣りやアーチェリーなど、童心に帰って遊べるスポットです。
まとめ:優雅なリゾートから、雲上の火山へ。
「那須高原線」は、アクセルの踏み込みと共に日常から非日常へと景色が切り替わる、ストーリー性のある道路です。 おしゃれなカフェ巡りと、ダイナミックな山岳ドライブ。その両方を一度に叶えられる那須へ、次の週末出かけてみませんか?






















