スポット詳細情報
透明な水底に「空を泳ぐ」鯉と出会う、佐野の原風景 出流原弁天池
佐野市の北西、石灰岩の山々に囲まれた場所に、鏡のように澄んだ池があります。「出流原(いずるはら)弁天池」は、環境省が選定した「日本名水百選」の一つ。一歩足を踏み入れると、そこには街中の喧騒とは切り離された、穏やかな時間が流れています。
石灰岩が数十年かけて磨き上げた「名水」
この池の最大の特徴は、何といってもその透明度です。水深のある場所でも底に沈む小石や水草がはっきりと見え、泳ぐ鯉がまるで宙に浮いているかのような不思議な感覚を覚えます。
この清らかな水は、周囲の秩父古生層と呼ばれる石灰岩の地層を、長い年月をかけてくぐり抜けてきたもの。天然のフィルターでろ過された湧水は、年間を通して約16度と一定に保たれており、夏は涼やかに、冬はどこか温かみを感じさせてくれます。
朝日長者伝説と、水面を見守る朱色の社
出流原弁天池には、古くから伝わる「朝日長者」の民話があります。子宝を願った長者夫婦が授かった鶴姫が、後に池の鯉に姿を変えたという悲しくも美しい物語です。池のほとりに立つと、悠々と泳ぐ色鮮やかな鯉たちの姿が、今もその伝説を静かに語りかけてくるようです。
池のすぐ隣には、断崖にせり出すように建てられた「磯山弁財天」の朱塗りの社殿がそびえます。京都の清水寺と同じ「懸造(かけづくり)」という釘を使わない工法で建てられたこの社は、池の青さと鮮やかなコントラストを描き、訪れる人をどこか遠い時代へと誘います。
五感で楽しむ、ゆったりとしたひととき
池の周りをゆっくり歩くだけで、心が整っていくのを感じられるはずです。売店で販売されている餌を鯉にあげたり、木漏れ日が水面に映る様子を写真に収めたり。
また、近くには湧水を持ち帰ることができるスポットや、佐野名物の「いもフライ」を味わえるお店、歴史ある「赤見温泉」の宿も点在しています。派手な観光地ではありませんが、大切な人と、あるいは一人で静かに、栃木の豊かな自然と歴史の重みに触れたい時にぴったりの場所です。
出流原弁天池 スポット情報
自然・絶景
- 名水百選
- 湖沼・ダム湖
設備
- 近隣駐車場あり
- トイレあり
補足・特記事項
アクセスマップ
栃木県佐野市出流原町1117出流原弁天池
アクセス情報
公共機関
JR・東武佐野線「佐野駅」より車で約20分
車
- 北関東自動車道「出流原スマートIC」より約5分
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