出流山 満願寺は、栃木県栃木市出流町にある真言宗智山派の寺院。弘法大師御作の千手観音菩薩をご本尊とする坂東三十三観音霊場の第17番札所で、日光輪王寺を開いた勝道上人が765年に創建したと伝えられており、日光の修験者は年中行事の一つとして必ずここで入峰の修行を行なったとされています。
満願寺の本堂の奥にある山道より約1km歩いたところにある奥之院は、高さ四米余りで、子宝に恵まれなかった下野の国司(今でいう県知事)の妻が「観音の霊窟」に21日間籠って男児が授かりました。この男児が後の街道上人といわれています。以来、満願寺の奥之院に祀られている鍾乳洞で自然にできた「十一面観音菩薩」は、安産、子育て、子授けのご利益があると信仰されています。
奥之院にある十一面観音像は、千二百余年前に修験の行者、役の小角によって「観音の霊窟」(鍾乳洞)が見つけたとされ、鍾乳石によって自然にできたとされています。
奥之院の横にある大悲の滝は、滝行が行えるパワースポットとされています。